地獄の闇から抜け出すため、人々は光を求めた。
闇を薙ぎ払い、光に変える、何かを。
この地に革命を。

地獄から楽園に戻るための革命を。

誰かに 望みを 託す。

++++

水色の空に白い雲。
草原を揺らす風は頬に心地よい。
太陽も程よい暖かさを地上にもたらし、まさに昼寝日和。

がたごと揺れる振動にも負けずAshは仰向けでネコタクの台車の上で昼寝をしていた。
荷物を調整し、丁度顔に影が掛かるようにしてあるので眩しい日差しも何のその。
森丘に一直線に伸びる道を、ネコタクはひたすら走る。
右に深い森、左に運河をのどかな風景はどこまでも続く。

ガタン、と台車のタイヤが大きな石に引っかかって、台車が大きく揺れた。
その衝撃で頭を強く打ったAshは眠りから現実に引き戻された。

「・・・ふあぁぁぁ・・・」

軽くぶつけた頭を撫でながら大きな欠伸をして、太陽の位置を確認する。2時間ほど寝たか。
周囲は変わらずのどかな風景が延々と続いている。

「旦那さん、お目覚めかニャ?」
「おぅ、・・・あとどんだけでつくんだ?」

喉の渇きを感じてAshは荷物の中から水筒を探る。

「3時間ほどいただきたいニャ」
「なら日没前にはつきそうだな。今日中につけばいいし、疲れたら勝手に休んで良いぞ」
「お気づかい感謝するニャ!」

遠くから轟音が聞こえた。
台車の走る音にもかき消されそうな小さな音をAshは逃さなかった。
のどかな風景が続いているが決してこの地にモンスターがいないというわけではない。
草を食べるアプトノスを狙って、常に森の中から大小のモンスターが目を光らせている。

Ashは静かに森の奥を見た。
・・・奴が、いるのか。

「この森に火竜がいるのか」
「旦那さんよく気づいたニャ〜」
「繁殖期でも、産卵期でもないのに元気なこった」

土地の影響か、食料が十分にあるからか、平和にゆったりと時間が進む森丘に住むモンスターは他の土地に比べ比較的穏やかだ。
必要以上に争いもしない。
十分な栄養を思う存分与えられのびのび育った森丘の火竜は大きく、とても美しい。
逆に過酷な火山で育った火竜は気性が荒く攻撃的だ。

どちらの火竜もAshは好きだ。
機会があれば手合せしたいところだが・・・。
森の奥で、また轟音が響いた。

「・・・ひどい暴れてんな。誰か討伐してんのか?」
「・・・あの火竜にかなうハンターなんていないニャ」
「え、そんなに強いのっ!?」

Ashは身を乗り出した。
俄然興味がわいてきた。

「数十年前、火山から連れてこられた火竜だニャ。
十年前までこの道も危なくて通れる状態じゃなかったらしいニャ」
「・・・連れて、こられた?」

Ashは眉をひそめた。
どうやら訳ありのようだ。
新しい街に潜んだ裏事情。
そういえば、Nobutunaから届いた手紙の内容も今思えば胡散臭さ満々だった。

色々考えて、Ashはにやりと笑った。
ヤベェ、ちょっと、楽しそうなんだけど。

「へぇ、良かったらその話聞かせてよ。
街に入る前にいろいろ知っておくことに越したことないし」
「・・・それは・・・」

アイル―の声は別の大きな鳴き声によってかき消された。
上を大きな影が通る。

「・・・イャンクックッ!?」

イャンクックはAshたちにわき目も振らず運河を越えて奥の森まで飛んでいった。
その様子は何かから慌てて逃げているように見える。
さっきの鳴き声はあいつだったか。
Ashがイャンクックを見送り、視線をアイル―に戻すと、アイル―の表情が曇っていた。。

「どうした?」
「・・・旦那さん、まずいニャ」
「・・・?なんだ?」
「ちょっと、先を急ぐニャ。
もしかしたら火竜がこっちに来るかも・・・」
「え、マジでっ!?」

喜色を浮かべるAshとは裏腹にアイル―は顔を青くして足を速めた。
先程のイャンクックは火竜に追われて向こうに逃げていったものらしい。
道が丁度丘の上までたどり着き、大きな森が、眼下に見える。
轟音とともに、鳥たちが逃げる様がみえた。
そしてちらほら見える火竜の影。

Ashは双眼鏡を取り出して森の奥を確認した。。
体格は通常より大きいリオレウス。まぁ銀冠サイズといったところか。
片翼に傷が入っているが、新しく部位破壊されたものではなく、過去の戦いで負傷し、治癒されているものだ。
片耳のイャンガルルガや片角のディアブロスとか憧れていたけど、ここにも傷をおってなお最強を誇るモンスターがいるとは。
恐らくあいつが、火山から連れてこられた火竜というので間違いないだろう。

「ヤッベ、ワクワクしてきた」

闘志を燃やすAshの前でアイル―は全速力で台車を押していた。
火竜がこちらを向く。双眼鏡のレンズ越しに目があった。

・・・ヤダ、かっこいい・・・。

本当にこちらに気づいたのか、リオレウスはまっすぐこちらに向かって飛んできた。

「おおぅ、マジか!!」

台車の上で慌てて荷物を取りだすAshにアイル―が走りながらいった。

「旦那さんどうしたのニャッ!?」
「レウスがこっちきたっ!」
「ニャッ!?!?」
「大丈夫、俺が相手する」

手早くポーチに、回復アイテムと砥石を詰め込みスラッシュアックスを手に取る。

「相手ってっ!?
無理ニャ、相手はG級リオレウスニャ!旦那さん敵わないニャ・・・ッ!」
「敵わないから楽しいんだろうが!!」
「言ってる意味が分からないニャっ!?止めるニャ!僕このまま走るから・・・」
「俺と荷物乗せた台車が空の王者に敵うわけねぇだろ。
乗せてくれた礼だ。護衛は任せろ!」

台車に大きな影が被る。
Ashは口元に笑みを浮かべる。そして上空を見上げた。

空の王者と呼ぶにふさわしい、大きな翼、赤い鱗。

耳をつんざくような咆哮があたりに響く。
Ashは台車から飛び降りた。

「旦那さんっ!?」
「ちょっと森の中隠れとけ!絶対に出てくんじゃねぇぞ!!」
「でもっ!?」
「火竜の化身とまで呼ばれた俺が、負けるわけねぇ!」

ゆっくりと空から降りてきたリオレウスと対峙する。
Ashはスラッシュアックスを展開した。
鱗にところどころ古傷がみえ、過去の大きな戦いの跡が見て取れる。

リオレウスが地面に着地した。
お互いしばらく睨み合う。
Ashのまとうリオレウスの装備に気づいたのか、リオレウスの瞳に怒りが宿った。

負けられない。

リオレウスの口腔から炎があふれ、それが一直線にAshに向かう。
それをさけ、Ashは走り出した。

++++

「ユクモ出てから数頭倒したけどお前が一番強そうだ!!」

これだけ孤高に生きるリオレウスに出会うのも久しぶりだ。
是非かった暁にこいつで何か作りたいと思う。

リオレウスの防具を身に纏い、炎属性の武器を使い戦うことがリオレウスと戦う上でAshが勝手に決めたことだ。
これが、真っ向勝負で対等に戦えると思ったから。
お互いの強さだけをぶつけられる。

長い尻尾の回避も、固い鱗も慣れたものだ。
Ashは上手く回避しながら、確実にダメージを与えていく。
翼の破壊をしようと傷の上を狙うと予想以上に固く、スラッシュアックスが弾かれた。

「・・・へぇ・・・」

Ashは面白そうに、笑う。
再生された翼は従来のものより、より強固に作りかえられたらしい。
これはちょっと骨が要りそうだ。
周囲をちょろちょろ動くAshにリオレウスは頭突きを喰らわせる。
ギリギリのところで避け、そのまま、スラッシュアックスを振り上げた。
顎から頭に向けて強い一撃が入る。

「斧でスタン取れたらもっと強いんだがな・・・・」

そのまま足元へ転がりこみ、足へ一撃入れる。
軸足のバランスを崩したリオレウスはその場で転倒した。

「よっしゃぁぁ!いくぜぇ!!」

武器に内蔵されている属性瓶の中身を解放する。
剣先に淡い光が溢れ出した。
球体に成りきったところで、Ashはその切っ先をリオレウスに向かって振り下ろす。
数回切り付け、球体が徐々に大きくなってきたところで、リオレウスに突き刺した。

ジジジ・・・ッと光がどんどん大きくなる。
属性瓶の中身がなくなったところを見計らって、その力を一気に放出する。

「属性解放突き、フィニッシュ!!」

バチリッと大きな音をたて、突き刺したところから、大きな衝撃が生まれる。
たまらずリオレウスは悲鳴をあげた。

属性解放突きが決まり、Ashはスラッシュアックスを斧モードに変形させる。
怒りで、リオレウスの口腔内から炎が溢れ、外に出ては消える。
パチパチと空中で炎が弾ける。

咆哮に備えて、Ashは距離を取った。

リオレウスの怒りの咆哮が、のどかな森丘に響き渡った。

リオレウスの存在に周囲のモンスターは全て遠くに逃げ去った。
この場でなら存分に動ける。
幸い木などの障害物もほとんどない。

空から落ちる火の玉を走って回避し、急降下、毒を持つ爪の攻撃を緊急回避する。
すぐに体制を立て直しつつ、リオレウスからは目を離さない。
自由自在に空を飛べるリオレウスは素早く、次の攻撃までの間が短い。
怒りの状態ならばなおさらだ。
もう一度上空に羽ばたいたリオレウスは再度火球を生み出しAsh向かって吐き出した。

「うおっ!」

起き上がりきれていなかったAshはそのまま横に転がって回避する。
すぐ隣の草むらが炎でぽっかりと穴が開いた。
生きた心地がしない。
避けられほっとしたのも一瞬、立て続けに残りの2球の火の玉がAshを襲う。
転がりながら体制を整え。最後に膝をつき、立ち上がった。

装備についた汚れをそのままに、Ashは降りてくるリオレウスを睨んだ。
足元まで走り、炎を宿したスラッシュアックスを構える。
足が地上につく前に、数発攻撃を当てる。
空に羽ばたいてしまえばこちらの攻撃が当てにくい。
羽ばたく翼に向かい、スラッシュアックスを振り上げ、下した。
翼の鱗が一部欠けた。

巨体を宙に浮かすためにはとても大きな力が必要になる。
片翼を負傷したことにより、バランスが崩れ、リオレウスは落下した。
Ashは元々傷ついていた方の翼の元へ走り、斧を振り回す。
繊細な剣とは逆に力で押し切るのが斧の部分である。
大剣を使っていたこともあり、Ashはその要領で斧を振り回した。

Ashの力も加わり、徐々に翼がかけていく。
少し手ごたえを感じたAshはありったけの力を込めて、斧を振り回した。
力技で徐々に翼がかけていく。

もう少し、あと少し・・・

使い方は違うが、Ashはスラッシュアックスを担いで力を込める。

・・・こういう違った使い方したら壊れやすいのは知ってんだけどな。

それでも従来の方法でこの翼を破壊することはできない。
あとで武器屋のオヤジに怒られるな、と頭の隅で思いながら力を込めきったところで、垂直に斧を下す。

遠心力、重力、Ashの込めた力。
全ての力が1つとなり、斧はまっすぐ、強い力を持ってリオレウスの翼に下ろされた。
パキン、とリオレウスの翼が大きくかけた。
古傷の下から新しい鱗と、血が流れる。

「よっしゃぁぁ!!」

仰け反ったリオレウスの横でAshは大きくガッツポーズをした。
過去の強敵より自分の方が強いと、このリオレウスの歴史の中で自分が一番強い敵と認識されるであろう。

「良く刻み込んでおけよ!俺の強さを・・・っ!」

そのまま頭に一撃、頭の鱗も大きくかけた。

もう少し。
Ashは武器を握りなおした。
額から汗が流れる。
高熱の炎を吐き出すリオレウスとの戦いは熱気の中で戦うのと同じだ。

「・・・まぁ、嫌いじゃねぇけどな」

リロードを行い、属性瓶の中身が溜まったのを確認する。
もう一度Ashは剣モードに切り替えた。
大きく息をついているリオレウスをみて、相手も疲労状態にあることを知る。

Ashも息を整えて、リオレウスに向かって走っていった。
少し休憩もしたいところだが、この熱さを冷ましたくはなかった。

長い尻尾を割け、足に攻撃をする。
もう一度転倒を狙って、属性解放突きだ。
Ashの疲労も溜まっており、中々決め手となる一撃が与えられない。

リオレウスの翼が大きく羽ばたき、体が浮き上がる。

「おい、ちょっとまて!逃げる気か!!」

風圧に押されながらもAshは叫ぶ。

「逃がすかよっ!」

大きく垂れた尻尾に攻撃する。
欠けている鱗を見つけ、そこに力を込めて攻撃をする。

「ブチ切れろ!」

鱗が欠け、肉がちぎれる感触。
抵抗があったが、気にせずAshはそのまま無理矢理断ち切った。

リオレウスが痛みで鳴き声を上げる。

ドスンと、リオレウスの尻尾の先が地面に落ちる。
リオレウスはもう一度Ashを見下ろした。
宙で大きな怒りの咆哮。

リオレウスがもう一度こちらをみたことにAshは満足する。

「決着つくまで逃がさねぇぞ。
なんせ日没までには街につかなきゃなんねぇんだからな」

剣の切っ先を向けて、Ashは構えた。
バチバチッと静かな音を立てて、剣の先に光がともる。
静かに地に降りたリオレウスに向けて、剣を振り下ろした。

「喰らえっ!」

今度は小刻みにリオレウスの動きを見ながら、強力な攻撃を当てていく。
突進を静かによけ、背中の棘、翼、さまざまなところに攻撃を当てる。

そして最後にリオレウスに剣を突き刺した。

「・・・いっけー!属性解放・・・」

パキリ、という音と細かな振動がAshの手に伝わった。
いつもと様子の違う武器にAshは顔を強張らせた。

・・・嘘だろっ?まさか、このタイミングでかっ!?

内圧に耐えられず剣がぶれる。
動かないように必死にAshは剣を抑えた。
光はなんとかリオレウスの中で大きくなっている。

最後まで、いけるか・・・っ!?

Ashは刃を食いしばった。剣がぶれないようにしっかりと抑える。

ここで引くわけにはいかない。いくっ!!

Ashは目の前の属性解放突きで倒すことしか頭になかった。

「属性解放突き!!!!」

剣先の爆発と共に、内包されていた、属性瓶が弾けた。
剣の先から中心まで弾け飛ぶ。

先程斧モードで無茶な扱いをしていたため、スラッシュアックスの耐久性が落ちていたのだろう。
2種類のモード変形、属性瓶を使った強力な攻撃をするための複雑な構造。
スラッシュアックスは繊細な武器なのだ。
大剣と同じ扱いをしたらすぐに壊れてしまうのは通り。

幸い、手元まで壊れることはなかったが、3分の1だけでは武器として使うことはできなかった。

リオレウスが痛みで悲鳴をあげる。

チッとAshは舌打ちした。
クエストと違い移動の途中であるので、台車に戻れば予備の武器がある。
・・・戻るか?
でもこの場から離れたくない自分もいた。

「クソッ」

どこか森の茂みにアイル―と台車が隠れているはずだが・・・どこだっ!?

怒ったリオレウスがAshが火球を吐き出した。

「・・・ヤベッ」

油断をしていたため、反応が遅れる。
目の前まで火球が迫ったところでAshの前に人影が踊りでた。
その火球は、Ashの目の前の槍使いの盾で止まった。

++++

「・・・な・・・っ」

突然の第三者の登場にAshは声も出せなかった。
遠くから、弓とボウガンの弾がリオレウスを引き付ける。
リオレウスが突進するが、その前に罠が仕掛けてあり歩みを止められる。

立て続けに投げられる捕獲用麻酔玉。
あっという間にリオレウスは地に伏した。

いきなりの展開に呆然しているAshに、槍使いが話しかけた。

「大丈夫ですかっ!?怪我は・・・」
「え、・・・あぁ・・・問題ない」

槍使いはよく見れば彼はギルドナイトの装備だ。
森丘の一般道近くでリオレウスが暴れていると誰かから通報があったのだろう。
正式なクエストも受注もしていないのに交戦をしていたら、誰だって襲われていると思う。
Ashの装備から手練れのハンターと分かったギルドナイトは深くは追及しなかった。

「しかし、あのリオレウスをここまで追い詰めるとは・・・・。あなたは・・・」

火球から助かった安堵感と、止めを持っていかれた悔しさ、こうなって当然だと思う理性がごちゃごちゃになりながら、Ashは短く答える。

「名乗るほどのもんじゃねぇよ。
・・・悪かったな、クエストも受注せずに一般道で交戦とか」

倒す気満々ではあったが、一応自己防衛ということにしておきたい。
大きくみたら間違ってはない。
戦闘をけしかけてきたのはリオレウスの方だ。

先程の戦闘の熱さが一気に引いていった。
夢のような、命と命のやり取り。
確かに、あいつと俺は同じ時間を共有していた。

捕獲されたリオレウスを運ぶ作業を眺めながらAshは槍使いに聞いた。

「・・・あいつは処分されるのか?」
「えぇ」
「・・・よかったら、あいつの素材くれないか?
武器がこんなんになっちまって・・・」

3分の1残ったスラッシュアックスを見せてAshは困ったように笑う。
ギルドナイトは眉をひそめた。

「しかし、正式なクエストを受注していないからな・・・。
残念だが、それは出来かねる」
「そこをなんとかならねぇ?
ていうかあのリオレウスの討伐クエストなかったのか?
俺これからこの先の街にハンター登録しにいくから、ちょっと事後承諾になっちまうけど・・・。
俺はあいつの素材が欲しいんだ」

翼に古傷を負ったリオレウス。
あそこまで傷ついて孤高の王者として君臨するリオレウスに今後会えるかどうか分からない。
戦った証として、何か欲しかった。

「・・・確かに、誰もあいつを倒せなかった。
本来なら、正式な報酬と素材を渡すべきだが・・・」

Ashは食い下がる。

「報酬はいらねぇ。
その変わり素材をくれ。
上の承諾が必要なら俺が直接言ってやるよ。
なんなら手柄はあんたらのものにしてやってもいい」

その言葉に槍使いはぐらつきかけたが頭を振った。

「・・・それは少し魅力的だがそれは誰も信じない。
分かった。
街についたら交渉してみよう。
その変わり本日中にギルドに登録することが条件だ。
ギルドに着いたらそこで俺が来るまで待っていろ。上にも掛け合ってやる」
「話が分かるじゃねぇか。了解」

槍使いの肩を叩いてAshは大きな台車に乗せられるリオレウスの傍までいった。

「お前のことは一生忘れねぇよ」

眠るリオレウスの頭を撫で、Ashは遠くで自分を呼ぶアイル―にの方を向いた。

「旦那さーん!!!
本当にやるなんて・・・・僕心配で心配で・・・っ!!」
「俺が負けるわけないっつったろ。
さて、街まで急ぐぞ。今日中に行かないと倒し損になるからな!」
「了解ニャ!!」

台車に乗り込み、ギルドナイトたちにAshは手を振って別れた。


Ashの姿が小さくなったころギルドナイトは呟いた。

「・・・まさか、あいつが・・・例の・・・」

風向きが変わり、火山から吹き降りた熱風が森丘で冷やされ、生ぬるい風が吹き抜ける。
どこかで、また大きな咆哮が聞こえたような気がした。

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